チャドの能力とは?巨人の右腕と悪魔の左腕の仕組み|BLEACH

チャド(茶渡泰虎)の能力とは、『BLEACH(ブリーチ)』で両腕に鎧をまとう力のことです。右腕「巨人の右腕」が防御、左腕「悪魔の左腕」が攻撃を担い、その正体は原作第433話で「完現術(フルブリング)」と明かされます。

【ネタバレ注意】本記事には『BLEACH』原作の死神代行篇から死神代行消失篇(第51巻)までのネタバレが含まれます。千年血戦篇の展開には触れません。

チャドの能力の仕組み|段階と正体

仕組みから説明します。チャドの能力は、最初から完成していたわけではありません。公式設定を組み立てると、右腕だけの鎧 → 右腕の完成形 → 両腕の真の姿と段階を踏んで姿を変え、そのたびに「この力は何なのか」という説明も更新されていきます。

段階 名称 初出(原作) 性質 主な技
第1段階 右腕の鎧(正式名なし) 第39話(第5巻) 右腕に鎧、霊力の拳撃 霊力の拳撃
第2段階 右腕の完成形 第242話(第27巻) 右腕の強化 巨人の一撃(エル・ディレクト)
第3段階・右 巨人の右腕(ブラソ・デレチャ・デ・ヒガンテ) 第259話(第29巻) 防御の力・盾の形 盾に霊力を集めて放つ一撃
第3段階・左 悪魔の左腕(ブラソ・イスキエルダ・デル・ディアブロ) 第260話(第29巻) 攻撃の力 魔人の一撃(ラ・ムエルテ)

発現:夏梨を守るために右腕へ鎧が現れた

チャドの能力が初めて現れるのは原作第39話(単行本第5巻)です。虚(ホロウ)に追われる中で黒崎夏梨を守ることになり、自分の拳は守るためのものだと思い返したとき、右腕が鎧に覆われます。この時点の力に正式な名前はなく、右腕から霊力の拳撃を放つ段階です。

第1段階:一日2発から、意思で使える力へ

当初の拳撃は一日2発が限界でした。四楓院夜一との修行を経て、尸魂界篇では続けて撃てるようになります(第105話、第12巻)。それでも八番隊隊長・京楽春水には敗れており、この段階の力が「人間としては強い」域にとどまっていたことがわかります。発動の条件も、最初は「守りたい」という気持ちに頼るものでした。

第2段階:恋次との修行で得た「巨人の一撃」

破面との戦いを前に、チャドは浦原商店で阿散井恋次を相手に修行します。その成果が、虚圏で見せた右腕の完成形です(第242話、第27巻)。右肩の突起が開いて霊力を噴き出し、拳にまとわせる技「巨人の一撃(エル・ディレクト)」は第243話(第28巻)で破面デモウラ・ゾッドを倒しました。

巨人の右腕:祖父の教えが「防御」になった

十刃落ちのガンテンバイン・モスケーダとの戦いで、右腕は髑髏のような模様が入った巨大な盾の形に変わり、チャドはこれを「巨人の右腕」と名付けます(第259話、第29巻)。チャドによれば、右腕に流れているのは祖父オスカー・ホアキン・デ・ラ・ロサの教えで、祖父が教えたのは「守ること」。だから右腕に宿るのは防御の力だ、と語ります(第260話)。盾に集めた霊力を撃ち出す攻撃も可能です。

悪魔の左腕:攻撃を担うもう一つの腕

同じガンテンバイン戦で、チャドは「右腕の力は防御、左腕の力は攻撃」と告げ、白を基調にした左腕の鎧「悪魔の左腕」を見せます(第260話、第29巻)。左腕の技「魔人の一撃(ラ・ムエルテ)」は、五本の指先に集めた霊力を拳に込めて打ち込むもので、打たれた先の壁には髑髏の形がえぐられます。解放したガンテンバインはこの一撃で倒れました(第261話、第30巻)。右で受けて左で打つ、という役割分担がこの段階で完成します。

正体の説明は三度更新された

  • 第44話(第6巻):浦原喜助が、一護の霊圧の影響でもともと持っていた力が引き出された、と説明
  • 第260話(第29巻):虚圏で力がざわめいたことから、チャド自身が「死神や滅却師より虚に近い力」だと認める
  • 第401話(第46巻):藍染惣右介が崩玉の説明の中で、チャドの力は崩玉が願いに応えて目覚めさせたものだと語る
  • 第433話(第50巻):銀城空吾が、チャドも完現術を持つと明かす

完現術としての仕組み:媒介は「腕の肌」

銀城の説明では、XCUTIONの面々は胎内にいるとき母親が虚に襲われ、その力の名残を受け継いで生まれた人々です(第433話)。完現術は物質に宿る魂を引き出して操る力で(第432話、第49巻)、チャドは自分の媒介を「誇りを持ってきた腕の肌」だと語ります(第436話、第50巻)。また銀城は、完現術は成長で変化するものではなく、チャドの腕の変化は本来の力を引き出せる段階に達したことの表れだと説明しています(第444話、第51巻)。

公式がまだ語っていないこと

ここからは推測です。第一に、チャドの母親が胎内のチャドごと虚に襲われたのかは、本記事で確認できた範囲では作中に描かれていません。銀城の説明はXCUTIONの面々についてのもので、チャド個人の経緯は未確認です。第二に、藍染の「崩玉が目覚めさせた」と、完現術という正体がどうつながるのかも原作漫画では明言されていません。眠っていた完現術を崩玉が表に出した、と読むのが自然ですが、これは筆者の推測です。どちらも矛盾ではなく、まだ整理されていない余白です。

まとめ|チャドの能力の初出は第5巻

チャドの能力は、右腕だけの鎧から始まり、防御の「巨人の右腕」と攻撃の「悪魔の左腕」の両腕へと完成した完現術です。初めて現れるのは原作第39話(第5巻)、両腕の真の姿は第259〜261話(第29〜30巻)、完現術という正体は第433話(第50巻)で読めます。アニメでは旧シリーズ第158話「巨人の右腕、悪魔の左腕」がガンテンバイン戦にあたります。

出典・参考情報


今日も世界の仕組みを、ひとつだけ。祖父の「守れ」が右腕の盾になり、残った攻撃の力が左腕に宿る。教えがそのまま腕の形になる設計……美しいです。XCUTIONの完現術も全員分書きたくなりましたが、それは次回に。

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