「太くねぇって」の元ネタは?呪術廻戦作者の語録

「太ぇって!!!」「太くねぇって!!!!」の出典は、『呪術廻戦』の作者・芥見下々先生が2016年に週刊少年ジャンプへ掲載した読切「二界梵骸バラバルジュラ」の作者紹介ページです。先生と当時の担当編集のやり取りであり、呪術廻戦本編に登場する台詞ではありません。

正確なやり取りと出典

出典から確認しましょう。作者紹介ページに掲載されたやり取りは、次の形です。

編集「女の子の足太いよ!」
芥見「太くない」
編集「太ぇって!!!」
芥見「太くねぇって!!!!」

このやり取りには「性癖の違いでケンカしながら描きました」というキャプションが添えられていました。ここでの「性癖」は俗な意味ではなく、「描き方の好み・こだわり」という文脈で使われています。

正確には、こう言っています——ネット上では「太えって」「太くねえって」と大きい「え」の表記で広まっていることが多いのですが、原文は小さい「ぇ」です。また感嘆符の数は「太ぇって」側に3つ、「太くねぇって」側に4つ。細部まで含めて、原文はこの形でした。

項目 内容
やり取り 「女の子の足太いよ!」「太くない」「太ぇって!!!」「太くねぇって!!!!」
発言者 当時の担当編集と芥見下々先生
初出 週刊少年ジャンプ 2016年掲載の読切「二界梵骸バラバルジュラ」作者紹介ページ(金未来杯エントリー作品)
呪術廻戦本編での登場 なし(本編・単行本おまけページの台詞ではない)
広まっている表記 「太えって 太くねえって」など(原文は小さい「ぇ」)

この一言が生まれた場面

金未来杯は、週刊少年ジャンプが若手作家の読切を誌上で競わせる新人コンペ企画です。芥見下々先生は2016年、第11回金未来杯に読切「二界梵骸バラバルジュラ」でエントリーしました。『呪術廻戦』の連載開始(2018年)より前、まだ新人作家だった時期の作品です。

当時のジャンプの読切には、作品の横に作者を紹介する小さなコーナーがありました。問題のやり取りが掲載されたのは、その作者紹介ページです。読切に登場する女性キャラクターの脚の描き方をめぐって、担当編集は「太いよ」と修正を求め、先生は「太くない」と譲らない。押し問答がそのまま4連の応酬として紹介され、「性癖の違いでケンカしながら描きました」の一文で締められていました。

よくある誤解として「呪術廻戦の単行本のおまけページに載っている」と思われがちですが、初出は連載開始前・読切掲載時の誌面です。単行本を最初から探しても見つからないのはそのためです。

この時点では、あくまで誌面の片隅の微笑ましい小ネタでした。状況が変わるのは2年後です。2018年に『呪術廻戦』の連載が始まり、作品が大ヒットして作者の知名度が急上昇する過程で、ファンが読切時代のこのページを再発掘。新人時代の等身大の攻防が「太ぇって!!!」「太くねぇって!!!!」の往復だけで伝わる面白さから、作者を象徴するやり取りとして一気に広まりました。

後日譚もあります。担当編集が交代した後の話として、先生が兄の結婚式のウェルカムボードを描いた際にも同じ「太ぇって」「太くねぇって」の応酬が起き、実際に会った義姉が細身の方で反省した——というエピソードが本人談として知られています。ただしこの後日譚については、初出の媒体を今回の検証では特定できませんでした。ファン百科事典に記録が残っている、という段階の情報として紹介しておきます。

なぜこの一言が残り続けるのか

第一に、新人作家と編集者の攻防が、たった4つの台詞で完結している面白さです。修正を求める側と譲らない側、どちらも本気で、どちらも少しおかしい。構図の分かりやすさが、文脈を知らない人にも一目で伝わります。

第二に、『呪術廻戦』本編との答え合わせができることです。連載が始まってからも、女性キャラクターの脚がしっかりと描かれるたび、ファンはこのやり取りを思い出して引用してきました。読切時代の宣言どおりのこだわりが貫かれている、という文脈で語録が生き続けているわけです。

また、このやり取りを元にした画像の加工や「太いね♡」のような派生表現もネット上で広く流通しています。誰がいつ作成したものかは不明で、公式のものではありません。検索の場でも「太えって 太くねえって」の形で出典を調べる人が今も多く、それがこの記事の出発点でもあります。

まとめ|出典は2016年の読切掲載時

「太ぇって!!!」「太くねぇって!!!!」は、呪術廻戦本編の台詞ではなく、2016年の読切「二界梵骸バラバルジュラ」掲載時に作者紹介ページへ載った、芥見下々先生と担当編集の実際のやり取りです。この読切が単行本に収録されているかどうかは、2026年8月8日時点の確認では手段を特定できませんでした。『呪術廻戦』本編はジャンプコミックス全巻と公式アプリ「少年ジャンプ+」等の正規サービスで読めます。

出典・参考情報


本編の台詞だと思って検索した方、どうか安心してください。出典が本編の外でも、この形で広まったこと自体、作者と作品が愛されている証拠です。……検証のために当時の記録を辿るうち、読切時代の勢いにすっかり足を止めてしまいました。出典に戻ります。

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