医療マンガ『脳外科医 竹田くん』作者さん、医療事故の被害者親族だったと告白

作者のカミングアウトが話題に

医療マンガ『脳外科医 竹田くん』の作者が、実は医療事故の被害者家族だったと告白し、今ファンの間で大きな注目を集めています。2025年2月5日に発表された声明によると、作者は2020年1月22日に赤穂市民病院で発生した医療過誤の当事者に近い立場だったそうです。実際の事故を間近で体験したからこそ、作品に込められた現場のリアルさが多くの読者の心を揺さぶっています。

赤穂市民病院の医療過誤とは

問題の医療事故は、74歳の女性が脊柱管狭窄症（背骨の神経が圧迫される疾患）の手術中、神経を誤って傷つけられたというものです。その結果、患者さんには下半身の麻痺や激しい痛みが残ってしまいました。さらに、この手術を担当した医師は過去にも同様の医療事故を複数起こしていたとの報道もあり、病院側の対応や検証体制に疑問の声が上がっています。

フィクションと現実のはざまで

作者によると、『脳外科医 竹田くん』はフィクションではあるものの、実際の事故や背景をモチーフにしているといいます。過度な脚色を避けつつも、手術の現場で起きるトラブルや、事故後の病院の対応などが生々しく描かれており、読者からは「リアルすぎて考えさせられる」といった感想が多数寄せられています。

ファンの反応と今後の展開

カミングアウトを受けてファンの間では「作者さん自身の体験をもとに描かれていたなんて驚き」「公益性が高いテーマだから応援したい」など、応援ムードが高まっています。作者は今後も法的措置への対応をしつつ、医療現場の実態を問いかける作品を続ける意向とのこと。どのように物語が進むのか、そして医療事故の真相解明が進むのか、今後の展開も見守りたいところですね。