【チェンソーマン】コベニカーこと、コベニの愛車が人気投票7位!?その経緯とネットミームを解説

漫画『チェンソーマン』には数多くの魅力的なキャラクターが登場します。
主人公デンジ、謎多き美女マキマ、そして血の魔人パワー…。
しかし、公式人気投票で彼ら人気キャラに割って入り、堂々の7位に輝いた存在をあなたはご存知でしょうか。
その名は「コベニの愛車」。そう、あの東山コベニが給料をはたいて買った、一台の小さな車です。
一介の乗り物が、なぜこれほどまでに読者の心を掴み、伝説として語り継がれるようになったのか。
今日はその軌跡を追いながら、この無機物でありながら誰よりもエモーショナルだった「名優」の魅力に迫っていきたいと思います。
悲劇のヒーロー、その名は「コベニカー」
まず前提として、この車はコベニにとってただの移動手段ではありませんでした。
命がけのデビルハンター業で得た給料をつぎ込んで、ようやく手に入れた「念願のマイカー」だったのです。
車種はフィアット500。小柄で愛らしいフォルムは、どこか所有者であるコベニの姿と重なります。
ささやかな幸せを掴んだコベニと、その象徴である愛車。この平穏な光景が、地獄への序曲だったとは誰も思うまい…。
受難の幕開け:理不尽の化身、パワー襲来
コベニカーの悲劇は、血の魔人パワーによって幕を開けます。もはや様式美とも言える理不尽さで。
難癖をつけてキーを奪い取ったパワーは、運転席でやりたい放題。
そして、あろうことか護衛対象のデンジもろとも、公安職員の黒瀬ユウタロウを轢き殺してしまいます。
この時のパワーのセリフが、また最高にロックなんですよね。
「ウヌの車じゃ。ワシのせいじゃない」
もはや清々しいほどの責任転嫁。このコマはあまりのインパクトから、ネット上で無数のパロディを生み出すことになります。
初陣からひき逃げという大罪を背負わされ、オーナーでもない魔人に責任をなすりつけられる。
コベニカーの波瀾万丈な生涯は、こうして最悪の形でスタートを切ったのです。
献身、そして崩壊:岸辺隊長のクッション役
ひき逃げ事件の後も、コベニカーの受難は続きます。
デパートでのクァンシ戦。最強のデビルハンター・岸辺が、窓から放り出される絶体絶命のピンチ。
その落下地点に、まるで運命のように停まっていたのが、我らがコベニカーでした。
高所からの落下。常人なら即死ですが、岸辺は「いてぇ…」の一言で済みます。
そう、コベニカーがその身を挺してクッションとなり、岸辺の命を救ったのです。
代償は、見るも無残に潰れたルーフ。持ち主のコベニは、デパートの中からその一部始終を目撃し、声にならない悲鳴をあげていました。
ああ、なんて健気なんだコベニカー。主人のあずかり知らぬところで、人類の未来を救っている。
もはやただの車ではありません。これはもう、動かないヒーローの姿そのものではないでしょうか。
壮絶なる最期:光の力(物理)
屋根がヘコみ、満身創痍。それでも物語から退場しないのがコベニカーの凄いところ。
サンタクロースとの最終決戦。闇の力で無限に再生する敵に対し、デンジは起死回生の策を思いつきます。
自らの身体に火をつけ、光源となる「炎のチェンソーマン」作戦。
そして、追い詰めたサンタクロースへのトドメの一撃として、デンジが手に取ったもの…。
それが、ボコボコになったコベニの愛車でした。
「これが俺のオ…!光ん力だアアアアああ‼︎」
デンジの絶叫と共に投げつけられたコベニカーは、サンタクロースを巻き込んで大爆発。
自らが炎に包まれ、壮絶な最期を遂げることで、強大な敵を打ち破る決定打となったのです。
ひき逃げに始まり、クッション役を経て、最後は最終兵器として爆散する。
これほど濃密な生涯を送った「乗り物」が、かつて漫画史上に存在したでしょうか。いや、ない(反語)。
なぜ我々は「車」にここまで感情移入するのか
コベニカーの物語は、単なるギャグとして消費するにはあまりにもドラマチックです。
俺たちがコベニカーに惹かれる理由は、その悲劇性だけではありません。
コベニの悲哀を映す「鏡」としての存在
考えてみれば、コベニカーが受ける仕打ちは、そのまま所有者である東山コベニの不遇さとリンクしています。
自分の意志とは無関係に、次々と厄介事に巻き込まれる。
理不尽な暴力に晒され、心も身体も(車体も)ボロボロになっていく。
「このヘコみ直すのいくら掛かるんだろう…」と愛車の横でうなだれるコベニの姿は、読者の涙を誘いました。
我々は、壊されていく愛車を通して、コベニの張り裂けそうな心の叫びを聞いていたのかもしれません。
コベニカーは、コベニというキャラクターの「不憫さ」を可視化し、増幅させる最高の装置だったわけです。
何度もネットミームとして使われるほど人気
作中では爆散してしまったコベニカーですが、その魂はインターネットの海で生き続けています。
特に、パワーが運転席、コベニが助手席にいるあの有名なコマ。
この構図はあまりに汎用性が高く、様々なアニメやゲームのキャラクターに置き換えられたパロディイラストが、今なお大量に生産されています。
さらに面白いのが、アニメ版のOP主題歌、米津玄師の『KICK BACK』です。
MVの中で米津玄師がトラックに轢かれるシーンがあるのですが、これを「コベニカーに轢かれる米津玄師」として描くファンが続出。
原作の悲劇がネットミームとなり、さらに公式MVがそのミームに新たな文脈を与える。
この化学反応によって、コベニカーは単なる作中アイテムを超え、一種のカルチャーアイコンにまで昇華されたのです。
結論:コベニカーはチェンソーマンの「もう一人のヒロイン」だった
ひたむきに働き、ようやく手に入れたささやかな幸せの象徴。
しかし、それは理不尽に奪われ、傷つけられ、最後は世界を救うための礎として散っていく。
…どうです?こうして見ると、まるで王道少年漫画の悲劇のヒロインのような物語だと思いませんか。
コベニの愛車は、ただの鉄の塊ではありませんでした。
それは所有者の心を映す鏡であり、読者の同情と笑いを誘うトリックスターであり、そして壮絶な最期を遂げた悲劇のヒーロー(ヒロイン)だったのです。
だからこそ、我々はその健気で不憫な生涯に心を揺さぶられ、人気投票で7位という席を与えずにはいられなかった。
もしあなたが『チェンソーマン』を読み返す機会があれば、ぜひこの「鉄のヒロイン」の生き様にもう一度注目してみてください。
きっと、初回とは違った涙が流れるはずですから。
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