猿魔(閻魔)とは?口寄せの術の仕組み|ナルト

猿魔(エンマ)とは、三代目火影・猿飛ヒルゼンが口寄せの術で呼び出す「猿猴王(えんこうおう)」で、自らの体を金剛如意という如意棒に変化させて主を助ける口寄せ獣です。初登場は木ノ葉崩し編(アニメ無印第71話/単行本14〜16巻)。検索で使われる「閻魔」は同じ読みの当て字で、作中の漢字表記は「猿魔」です。

【ネタバレ注意】本記事にはNARUTO -ナルト-「木ノ葉崩し編」(単行本14〜16巻/アニメ無印第71〜80話前後)の展開に触れる記述が含まれます。三代目火影と大蛇丸の戦いの核心に踏み込みます。

口寄せの術と猿魔・金剛如意の仕組み

仕組みから説明します。ここで扱うのは「口寄せの術という召喚の体系」と「三代目の口寄せ獣・猿魔が持つ変化能力」の二層です。公式設定を組み立てて、順に分解していきます。

口寄せの術とは — 血の契約で成り立つ時空間忍術

口寄せの術は、血で交わした契約に基づき、契約した生き物を任意の時と場所へ呼び出す時空間忍術です(本編・秘伝書の術解説)。発動の手順は次の三段階に整理できます。

  • 契約書に自分の名と五本指の指紋を、自らの血で記す(血判)
  • 口寄せに使う手のひらに、自分の血を塗る
  • 印を結び、呼び出したい場所へ手のひらを向ける

下忍級では扱えない高等術で、自来也がナルトに契約を授けた場面(単行本10巻前後)が入り口として知られます。三代目は大蛇丸戦で、この術を用いて相棒・猿魔を戦場へ呼び出しました。

呼び出せる規模はチャクラ量で決まる

同じ口寄せでも、練り込むチャクラ量が多いほど呼び出せる対象の規模が大きくなる、というのが公式の設定です(秘伝書の術解説)。チャクラが乏しければ小型の個体しか出せず、潤沢なら巨大な個体を呼べる。つまり術者の力量が、そのまま呼び出す口寄せ獣の格に表れます。この「量で規模が決まる」原則は、口寄せが単なる召喚ではなく、術者のチャクラ制御そのものを問う術であることを示しています。三代目は高齢ながら猿猴王・猿魔という大型の口寄せ獣を完全に制御しており、「プロフェッサー」と称された練度の高さがここに滲みます。

猿魔(猿猴王)とは — 三代目の相棒である口寄せ獣

猿魔は、三代目火影・猿飛ヒルゼンが契約する口寄せ獣で、「猿猴王(えんこうおう)」の称号を持ちます(本編描写)。人語を話し、主と対等に戦況を語り、影分身まで操るほど格の高い存在です。表記を整理すると、作中の漢字は「猿魔」、読みは「エンマ」。地獄の王を指す「閻魔」と同じ読みのため検索では閻魔表記も目立ちますが、これは同音の当て字で、公式の表記は猿魔です。大蛇丸戦では三代目の呼びかけに応じ、即座に武器へと姿を変えました。

金剛如意 — 伸縮自在の如意棒への変化

猿魔は自らの体を「金剛如意(こんごうにょい)」という棒状の武器へ変化させます(本編描写)。意のままに伸び縮みし、離れた敵へ瞬時に届く。加えて硬度が極めて高く、大蛇丸の草薙の剣をもってしても貫けないと描かれます。三代目はこの棒を手足のように操り、穢土転生で蘇った歴代火影を相手に接近戦を挑みました。西遊記の如意棒を思わせる意匠ですが、術のうえでは口寄せ獣の変化能力である点が肝心です。例えが過ぎました、本題に戻ります。

金剛牢壁 — 分裂して立方体の檻・盾を組む

金剛如意は一本から無数へと分裂し、格子状の立方体を組んで敵を封じ、あるいは攻撃を防ぐ「金剛牢壁(こんごうろうへき)」を形成します(本編描写)。攻めの棒と守りの檻を一つの体で切り替えられる、攻防一体の技です。代表例が、初代火影・千手柱間の木遁による猛攻を、この立方体の檻で受け止めた場面。如意棒が攻撃、牢壁が防御と、局面に応じて役割を替えられる柔軟さが、三代目の戦術の幅を支えました。単なる武器ではなく防御構造まで担える点に、猿魔という口寄せの層の厚さが表れています。

三つの形態を一覧にすると、猿魔の役割が見通せます。

形態 名称 役割
基本 猿猴王・猿魔(エンマ) 会話・軍略・影分身を操る口寄せ獣
武器 金剛如意(こんごうにょい) 伸縮自在・高硬度の如意棒
防御 金剛牢壁(こんごうろうへき) 分裂して立方体の檻・盾を組む

公式がまだ語っていないこと

ここからは推測です。三代目の死後、猿魔が新たな契約者を得たのかは、原作本編では明確に描かれていません。口寄せの契約は術者個人と結ぶ描写があるため、猿飛一族の誰かが継ぐのか、猿魔が契約者を持たないままなのかは、余白として残されています。また、金剛如意の硬度の上限や素材の設定も、数値としては語られていません。いずれもファンの間で議論がありますが、設定資料での確定情報は確認できていません(確認日時点)。ここは断定を避けておきます。

まとめ|猿魔の初登場は木ノ葉崩し編

要点を一度たたみます。口寄せの術は、血判で結んだ契約に基づき生き物を呼ぶ時空間忍術。三代目が呼ぶ猿魔は「猿猴王」で、金剛如意(如意棒)と金剛牢壁(立方体の檻)を操ります。表記は「猿魔(エンマ)」が作中のもので、「閻魔」は同音の当て字です。初登場は木ノ葉崩し編で、アニメは無印第71話「古今無双!『火影』というレベルの戦い」、単行本では14〜16巻。原作では大蛇丸戦での一度きりの登場で、その全貌はこの巻で読めます。

出典・参考情報

  • 岸本斉史『NARUTO -ナルト-』単行本14〜16巻(木ノ葉崩し編・三代目 対 大蛇丸)
  • アニメ『NARUTO -ナルト-』(無印)第71話「古今無双!『火影』というレベルの戦い」ほか木ノ葉崩し編各話
  • 口寄せの術の契約・チャクラ規模に関する術解説(秘伝書系の設定)
  • 確認日: 2026年7月5日。「猿魔」を作中の公式表記とし、「閻魔」は同音の通俗表記として扱った。三代目死後の猿魔の契約は公式未確定(同日時点)。

攻めの如意棒と、守りの牢壁。たった一本の体でその二役を切り替える設計が、口寄せ一つに畳み込まれている——正直、……美しい。契約の話まで書き足したくなりましたが、それはまた別の庵で。今日も世界の仕組みを、ひとつだけ。

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