「タオパイパイの柱」は原作何巻?移動の仕組みも解説

「タオパイパイの柱」は、漫画『ドラゴンボール』第8巻(レッドリボン軍編)、アニメ版は第59話「きた!世界一の殺し屋 桃白白」の場面です。桃白白(タオパイパイ)がレッドリボン軍本部の柱を1本引き抜いて投げ、その柱に自分で飛び乗って聖地カリンへ向かいます。

実際には何と言い、どう移動しているのか

まず出典から確認しましょう。桃白白は飛行機での移動を断り、本部の柱を1本もらい受けると、こう言い残して柱を投げます。正確には、こう言っています。

この柱1本いただいてもよろしいかな? 北東に2千3百キロか……では30分ほどでもどってきますので

ネット上では「柱に乗って飛んでいく」と短く紹介されることが多いのですが、正確な描写はもう一段細かいものです。桃白白は誰かに乗せてもらうのではなく、自分で真上(目的地方向)へ投げた石柱に、自分で飛び乗ってそのまま空を移動します。「ジェット機より速い」という理由で選んだ、投げた柱を足場にする自作自演の移動手段——これが正確な形です。

この場面が生まれた文脈

【ネタバレ注意】本記事にはドラゴンボール「レッドリボン軍編」の展開(登場人物の生死・戦いの結果)に触れる記述が含まれます。

桃白白は「世界一の殺し屋」として、レッドリボン軍のレッド総帥に雇われた人物です。ブルー将軍を舌先ひとつで倒してみせた実力を買われ、総帥から悟空の抹殺を依頼されます。標的の悟空がいるのは、本部から北東に2,300km離れた聖地カリン。ここで桃白白は「飛行機では時間がかかりすぎる」と移動手段を一蹴し、本部の柱を1本引き抜いて投げ、飛び乗って現地へ向かうのです。引き抜かれるのは建物を支えていた2〜3mほどの石柱で、殺し屋がそれを軽々ともぎ取る一点だけでも尋常でない膂力が示されています。移動手段の選定からして、この男が「普通の刺客」ではないことを読者へ端的に伝える演出になっているわけです。

この移動が強烈な印象を残すのには、連載当時ならではの事情もあります。空を自在に飛ぶ「舞空術」がまだ作品に登場していない時代で、キャラクターが長距離を飛ぶには筋斗雲や乗り物が必要でした。そんな中で、投げた柱を足場に大陸を横断してみせる殺し屋の登場は、それだけで「規格外の相手が来た」という緊張感を読者に叩き込みます。実際、聖地カリンに到着した桃白白は番人のボラを手にかけ、そのまま悟空との対決へと進みます。ここで悟空は初めて明確な「敗北」を味わうことになり、カリン塔での修行へと物語が展開していきます。柱に飛び乗るコミカルな絵面と、その直後に描かれる圧倒的な実力差——このギャップこそが、桃白白というキャラクターの怖さを一枚で成立させています。……少し熱くなりました。出典に戻ります。

なぜこの場面が語り継がれるのか

「タオパイパイ 柱」が長く検索され続けるのは、この移動手段があまりに唯一無二だからです。読者の記憶に「柱に飛び乗って飛んでいった殺し屋」として鮮烈に残り、後年のシリーズでも屈指のインパクトある登場シーンとして語られてきました。ネット上では、劇中の「北東に2,300km・約30分」という数字から移動速度を計算し、マッハ級のスピードだと試算する話題が広く共有されています。また、投げた柱と桃白白の軌道が途中でずれて見えるコマを根拠に「実際には柱に乗っていないのでは」という物理考察も、ファンの間でたびたび語られています。いずれも作品を茶化すためではなく、それだけ一枚のコマが記憶に焼き付いている証拠だと私は受け止めています。「タオパイパイ 柱」と検索する人の多くは、この移動が本当に原作にある描写なのか、何巻・何話で読めるのかを知りたいのだと思います。断片的なミーム表現で広まった形の裏にも、必ず元の場面の熱があります。だからこそ、短縮された言い回しを笑い話で終わらせず、正確な出典と描写に一度立ち返っておく価値があると考えています。

まとめ|この場面を読むなら第8巻

要点を整理すると、「タオパイパイの柱」は漫画『ドラゴンボール』第8巻(レッドリボン軍編)、アニメでは第59話の場面で、桃白白が自分で投げた石柱に飛び乗り、聖地カリンへ約2,300kmを移動する描写です。あのコマを自分の目で確かめたい方は、単行本ジャンプ・コミックス版の第8巻、または映像なら無印『ドラゴンボール』第59話「きた!世界一の殺し屋 桃白白」をたどるのが確実です。前後を通して読むと、コミカルな移動シーンが直後の緊張感を際立たせる構成の妙が見えてきます。移動の「北東に2,300km・約30分」という数字も、原作の該当ページで確かめると、この場面のスケール感がより腑に落ちます。

出典・参考情報

  • 漫画『ドラゴンボール』第8巻(鳥山明/集英社・ジャンプ・コミックス、レッドリボン軍編、其之八十五「殺し屋 桃白白」ほか)
  • TVアニメ『ドラゴンボール』第59話「きた!世界一の殺し屋 桃白白」(1986年放送・東映アニメーション)
  • 東映アニメーション公式サイト 作品ラインナップ(第58〜59話あらすじ)
  • 確認日:2026年7月9日(単行本・アニメ話数あらすじで照合)

白状すると、出典を確認するつもりで開いたのに、柱へ飛び乗るあの1コマで手が止まりました。舞空術より前に「物を投げて自分で乗る」を思いつく発想の飛距離たるや……と、また脱線したので出典に戻ります。その一言の、生まれた場所まで確かめたくなる。それがこの場面の答えです。

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