「逆だったかもしれねぇ」の元ネタは何話・何巻?アニメ該当話も

「逆だったかもしれねぇ」の元ネタは、岸本斉史『NARUTO―ナルト―』第485話「近く…遠く…」(単行本52巻収録)。アニメは『NARUTO -ナルト- 疾風伝』第215話「宿命のふたり」で、うずまきナルトがうちはサスケと激突する場面の心の声です。

項目 内容
作品 NARUTO―ナルト―
作者 岸本斉史
掲載誌 週刊少年ジャンプ(集英社)
原作の話数 第485話「近く…遠く…」
収録巻(何巻) 単行本 第52巻(484〜494話収録/2010年8月4日発売)
アニメ該当話(何話) 『疾風伝』第215話「宿命のふたり」(2011年6月9日放送)=シリーズ通し番号では第435話
発話者 うずまきナルト(心の声)
相手 うちはサスケ
場面 五影会談編、鉄の国での激突
原作の表記 逆だったかもしれねェ…(末尾は片仮名の「ェ」)

実際には何と言っている?正確な台詞と表記ゆれ

ネット上では「逆だったかもしれねぇ」と平仮名の短い形で流通していますが、原作の一文はもう少し長く、末尾も片仮名です。

もしかしたらサスケ…お前とオレが…逆だったかもしれねェ…

広まっている形は末尾を切り出したものです。落ちているのは呼びかけの「サスケ」と、「お前とオレが」という主語——誰と誰の話なのかを示す部分でした。意味が反転するほどの改変ではありませんが、原作では明確に一対一の関係が語られています。

表記 位置づけ
逆だったかもしれねェ… 原作(単行本52巻)の表記。末尾は片仮名の「ェ」+三点リーダ
逆だったかもしれねぇ ネット上でもっとも多い表記。小書きの平仮名
逆だったかもしれねえ 小書きを使わない表記。原作とは異なる

元ネタになった場面|第485話「近く…遠く…」

【ネタバレ注意】以下には『NARUTO―ナルト―』第52巻前後の展開に触れる記述が含まれます。

舞台は五影会談編、鉄の国です。この段階のサスケは、兄・うちはイタチをめぐる真実を知り、木ノ葉隠れの里そのものへ憎しみを向ける側に回っていました。サクラに手をかけようとしたサスケの前にナルトが現れ、サスケは自らダンゾウを討ったこと、うちはを穢した里を滅ぼすことを告げます。カカシが師として立ちはだかろうとするのをナルトが制し、二人は正面から向き合います。
そしてナルトの螺旋丸とサスケの千鳥が激突します。サブタイトルの「近く…遠く…」が、そのまま二人の距離を言い表しています。

「逆」が指しているもの

ここで言う「逆」は、勝ち負けや強さの話ではありません。生まれ落ちた場所と、背負わされたものの話です。
ナルトは里の中で忌避されながら育ち、それでも居場所を得ました。サスケは一族の期待を背負って育ち、その一族を兄の手で失いました。出発点が入れ替わっていたら、いま復讐者の側に立っていたのは自分だったかもしれない——ナルトは、サスケの選択を否定しきれない位置から、それでも彼を止めようとしています。理解を示す言葉であると同時に、自分がサスケになり得た可能性を認める言葉でもあります。
激突の場面では二人の立ち位置と使う術が入れ替わって描かれる、とも語られています。ただしこれは構図の解釈で、作中の説明ではありません。

アニメでは何話?『疾風伝』第215話「宿命のふたり」

アニメ『NARUTO -ナルト- 疾風伝』では、第215話「宿命のふたり」(2011年6月9日放送)がこの場面にあたります。ナルトとサスケが向き合い、最後に螺旋丸と千鳥がぶつかり合う回です。
なお、テレビ東京とNARUTO公式サイトは少年篇から続く通し番号を採用しており、同じ回が第435話と表記されます。「215話」と「435話」はどちらも同じエピソードです。激突後の心の対話は次の第216話(通し第436話)「一流の忍」へ続くので、場面をまとめて確認したい場合は2話続けて観るのが確実です。

なぜこの一言が使われ続けるのか

この台詞がネット上で長く使われているのは、構文がそのまま比較の型になっているからです。対照的な二者を並べて「立場が入れ替わっていたら」と言えば成立するため、作品の外へ持ち出しやすい。実際、対になる二つの物事を並べる場面で、原作を離れた形で引用されているのを見かけます。
ただ、元の場面が持っているのは、比較の面白さではありません。相手を否定せずに止めようとする者が、自分の立っている場所の偶然性に気づいてしまう瞬間です。定型として使われることで台詞が生き延びてきたのは確かで、そこを笑う気はまったくありません。そのうえで、原作の一文は「もしかしたらサスケ…」から始まっていた、ということだけは添えておきたいと思います。

まとめ|原作は何巻?アニメは何話?

「逆だったかもしれねぇ」の出典は原作第485話「近く…遠く…」、単行本では52巻(484〜494話収録)です。アニメは『疾風伝』第215話「宿命のふたり」、シリーズ通し番号では第435話にあたります。
原作の話数とサブタイトルは少年ジャンプ+の該当話ページ、単行本52巻の書誌情報は集英社の作品ページで確認できます。配信・刊行の最新情報はNARUTO&BORUTO 公式サイトから辿れます。

出典・参考情報

  • 岸本斉史『NARUTO―ナルト―』第485話「近く…遠く…」(週刊少年ジャンプ/集英社)— 話数は少年ジャンプ+で確認
  • 単行本第52巻(2010年8月4日発売・集英社/第484〜494話収録)
  • アニメ『疾風伝』第215話「宿命のふたり」(2011年6月9日放送)。通し第435話としての放送日はテレビ東京の話数一覧で確認
  • 引用は単行本の表記に基づく(確認日 2026年8月17日)

広まった形のほうが短くて強い、という台詞はときどきあります。この一文もそうでした。それでも原作の「もしかしたら」から始まる迷いの部分が、私はいちばん好きです。

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