「あの術は使うなよ」は何巻何話?アニメとの違い
- 2026.09.13
- ナルト・ボルト
『NARUTO―ナルト―』巻ノ二十八 No.251「砂へ…‼」で、自来也がうずまきナルトに向けて言った台詞です。アニメは『NARUTO -ナルト- 疾風伝』第228話「出撃、カカシ班」が該当します。
「あの術って結局なんだったのか」という疑問とセットで検索されることの多い一言です。出典から確認しましょう。
正確な台詞と出典
単行本で確認できる形は、次のとおりです。
あの術は使うなよ…
ネット上では「あの術は使うなよ」という形で引用されることがほとんどで、この点については広まっている形と原作の表記はほぼ一致しています。誤引用の類ではありません。ただし、アニメ版では同じ場面の台詞が「あの力は使うなよ」と、「術」ではなく「力」で語られているという指摘が複数の解説記事で一致しています。原作の紙面と映像で語が入れ替わっている可能性が高い箇所なので、引用する際はどちらの媒体からの引用かを添えるのが安全です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品 | NARUTO―ナルト―(岸本斉史/集英社) |
| 原作の巻数 | 巻ノ二十八(第28巻) |
| 原作の話数 | No.251「砂へ…‼」 |
| 発話者 | 自来也 |
| 相手 | うずまきナルト |
| 場面 | 風影奪還のため砂隠れの里へ向かうカカシ班の見送り |
| アニメ該当話 | NARUTO -ナルト- 疾風伝 第228話「出撃、カカシ班」 |
| アニメでの語 | 「あの力は使うなよ」(原作の「術」と異なるとの指摘あり) |
この台詞が生まれた場面
【ネタバレ注意】本記事は原作第28巻前後の展開と、その後の連載で「あの術」が明示的に説明されなかったという事実に触れます。
この一言が置かれているのは、物語が大きく切り替わった直後です。ナルトは自来也との二年半におよぶ修行の旅を終えて木ノ葉隠れの里に帰ってきたばかりで、第28巻の冒頭はその帰郷から始まります。集英社の公式紹介文も「あれから2年余…。自来也との修業を終え、たくましくなったナルトが木ノ葉の里に帰って来た…‼」と、この巻をナルトの帰還の巻として位置づけています。
そこへ届くのが、砂隠れの里の風影・我愛羅が暁に連れ去られたという報せです。綱手は救出のためカカシ班——カカシ、ナルト、サクラ——を砂へ向かわせる決定を下します。No.251「砂へ…‼」は、そのタイトルどおり出発の回です。
「あの術は使うなよ…」は、この出発を見送る場面で自来也の口から出ます。緊迫した作戦説明でも、感動的な餞の言葉でもありません。門を出ていく弟子の背中に、短く釘を刺すだけの一言です。
読者にとって奇妙なのは、「あの術」が何を指すのか、この場面では一度も説明されないことです。二年半をともに過ごした師弟のあいだでは共有されている前提が、読者にだけ共有されていない。しかも自来也は「使うな」と言っている——つまり、ナルトはそれを使えるのに、使ってはいけない。危険であるか、代償があるか、まだ完成していないか。そのどれかを匂わせたまま、場面は砂への道中へ移ります。
そして、ここが多くの読者の記憶に残っている理由でもあるのですが、この「あの術」が何だったのかは、その後の連載で正面から回収されることがありませんでした。修行の内容そのものは後の場面で断片的に描かれますが、この見送りの一言と明確に結びつけられた説明は置かれていません。伏線の未回収として語られ続けているのは、そのためです。
なぜこの一言が残り続けるのか
短い台詞ほど、空白が大きくなります。「あの術」には固有名詞がありません。名前がないぶん、読者は自分の知っている作中要素を当てはめて埋めることができ、その作業が十数年ぶんの議論として蓄積しました。ネット上でこの台詞が引用されるとき、多くは「結局なんの術だったのか」という問いの形をとります。
解釈としてよく挙げられるのは、九尾のチャクラに関わる力を指しているという読み方です。ナルトが九尾の力を引き出したときに制御を失う危険があること、修行中にもその兆候が描かれていることが根拠として持ち出されます。アニメで「術」ではなく「力」と語られている点も、この読み方を補強する材料として言及されます。
ただし、これらはいずれも読者による解釈であり、「あの術」の正体を作者や公式が明言した記述は確認できていません。ここは公式未確定として扱うのが正確です。答えが用意されていない問いだからこそ、答えを出したくなる。この一言が長く引用され続けている理由は、たぶんそこにあります。
まとめ|この場面を読むなら第28巻
「あの術は使うなよ…」は、原作『NARUTO―ナルト―』巻ノ二十八 No.251「砂へ…‼」で、砂へ発つナルトを見送る自来也の一言です。アニメでは疾風伝第228話「出撃、カカシ班」が該当し、そちらでは「力」という語で語られていると指摘されています。
前後の空気ごと読みたい場合は、帰郷から出発までがひと続きになっている第28巻を通しで読むのがおすすめです。単行本は集英社の公式書誌ページから情報を確認できます。アニメの配信情報はNARUTO公式サイトの疾風伝ページにまとまっています。
出典・参考情報
- 岸本斉史『NARUTO―ナルト―』巻ノ二十八(集英社、2005年6月3日発売)/No.251「砂へ…‼」
- 集英社 公式書誌ページ(NARUTO―ナルト― 28)
- NARUTO OFFICIAL SITE『疾風伝』/第228話「出撃、カカシ班」
- 確認日: 2026年8月22日。アニメ版の語が「力」である点は公式台本での裏取りに至っていません。「あの術」の正体は公式未発表。
名前のない術に名前をつけたくなる気持ち、痛いほどわかります。……取り乱しました、出典に戻ります。ちなみにこの回、見送りの一言より前の帰郷シーンのほうが何度も読み返してしまって、検証がまるで進みませんでした。
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