【チェンソーマン】サムライソードという、ビジュアル100点のカッコイイ敵キャラの魅力を語る

『チェンソーマン』という作品には、一癖も二癖もあるキャラクターが星の数ほど登場します。
その中でも、初登場のインパクトと、その後の扱いのギャップで読者の心を掴んで離さない男がいます。
そう、彼の名はサムライソード。またの名を「ヤクザの孫」、あるいは「モミアゲマン」。
今回は、このどこか憎めない敵役、サムライソードの魅力について、じっくりと語り尽くしていこうと思います。
第一印象は「残念なイケメン」?その歪んだ正義感
サムライソードの初登場シーンを覚えているでしょうか。
長身にロングコート、特徴的なモミアゲ。そして何より、悪魔に変身した後の軍帽と日本刀という出で立ちは、厨二心をくすぐるには十分すぎるほどクールでした。
しかし、その口から飛び出す言葉の数々が、我々の期待を良い意味で裏切ってくれます。
祖父を敬愛する、その理由がヤバすぎる
彼の目的は、デンジへの復讐。なぜなら、デンジが彼の祖父を殺したから。
家族の仇を討つ…と聞けば、どこか悲壮な覚悟を持ったダークヒーローを想像しますよね。
だが、彼が語る祖父の人物像は、お世辞にも「尊敬できる人間」とは言えませんでした。
「ヤクザだったけど必要悪的な存在で女子供も数えるほどしか殺した事がない」
「薬を売って得た金で何でも買ってくれた」
…いや、ダメだろ。どう考えても。
このズレた倫理観こそが、サムライソードというキャラクターの根幹をなしています。
彼は自分を「常識人」だと思い込んでいる。しかしその“常識”は、ヤクザの跡取りとして甘やかされて育った、極めて狭く、歪んだ世界の中だけで通用するものでした。
デンジが学歴を積む機会を祖父が奪っておきながら、「学歴のねえ馬鹿はすぐ嘘をつきやがる」と罵るシーンは、その自己中心的な性格を象徴しています。
彼は決してサイコパスなのではなく、「自分は人の心も常識も持ち合わせている」と本気で信じ込んでいるからこそ、タチが悪い。この絶妙な“小物感”が、彼の人間臭さに繋がっているのかもしれません。
カッコいいのにどこか抜けてる?その戦闘スタイル
サムライソードの戦闘能力は、決して低くはありません。
特に、彼の代名詞とも言える技が、あの「居合」です。
初見殺しの必殺技「居合」
構えたと思った瞬間には、相手は真っ二つ。視認不可能な速度で間合いを詰め、一刀両断するこの技は、まさに必殺。
デンジもアキも、この技の前に一度は敗北を喫しています。
変身後のビジュアルも相まって、この技を繰り出す姿は純粋にカッコいいの一言。
しかし、彼の戦闘には明確な弱点が存在します。
それは、攻撃がどれも大振りで、一度見切られると対処されやすいこと。そして何より、本人の慢心と油断です。
デンジとの再戦では、挑発に乗り、足のチェンソーを使った奇襲という単純なカウンターで敗北してしまいました。
最強のカードを持っているのに、精神的な未熟さでそれを活かしきれない。このアンバランスさもまた、サムライソードらしいと言えるでしょう。
敵から味方へ?サムライソードの数奇な運命
デンジに敗北し、公安に捕らえられたサムライソード。
多くの読者が「これで彼の出番は終わりか…」と思ったことでしょう。しかし、『チェンソーマン』は我々の予想を軽々と超えてきます。
まさかの再登場と「駅員さん」化
彼が再登場したのは、物語も終盤に差し掛かった第86話。
マキマに洗脳され、彼女直属の「公安対魔特異5課」の一員として、かつての敵であるデンジと共に戦うことになります。
しかも、そのセリフがこれまた秀逸。
「当たり前だろ?マキマさんは何度も俺達の命を救ってくれた」
あの斜に構えたヤクザの孫が、まるで王道少年漫画の「改心して味方になったライバル」のようなキラキラした目でマキマを語るのです。
このシュール極まりない展開に、笑いを堪えきれなかった読者も多いのではないでしょうか。
トレードマークだったロングコートは公安のスーツに変わり、その姿は一部で「駅員さん」と呼ばれる始末。公式グッズでも「モミアゲマン」といじられるなど、彼はすっかり“いじられキャラ”としての地位を確立しました。
4年ぶりの帰還!そして見せた意外な一面
第一部が終わり、誰もが彼のことを忘れかけていた頃。第二部で、彼は再び我々の前に姿を現します。
しかも、洗脳されていない、素の状態で。
チェンソーマン教会を壊滅させるために投入された彼は、かつての敵である公安に牙をむき、こう言い放ちます。
「チェンソーマンにィ……!正義はなアアアアい!!」
相変わらずチェンソーマンへの復讐心は燃えたぎっているようですが、彼の変化はそれだけではありませんでした。
公安を離反し、デンジやアサと行動を共にする中で、彼は意外な一面を見せ始めます。
ナユタとはぐれて落ち込むデンジを気遣い、元気づけるためにソープに連れて行こうとするなど、どこか面倒見のいい“兄貴分”のような顔を覗かせるのです。
もちろん、ヤクザ的な価値観での「身内への優しさ」なのかもしれません。
しかし、かつての自己中心的で他者を貶めることしか考えていなかった彼とは、明らかに違う人間的な深みが生まれています。
この変化こそ、サムライソードというキャラクターが単なる悪役で終わらない、最大の魅力なのではないでしょうか。
まとめ:進化し続ける「ヤクザの孫」から目が離せない
初登場時は、典型的な「小物臭のする敵役」でした。
しかし物語が進むにつれて、マキマに洗脳された哀れな駒となり、読者の笑いを誘う「いじられキャラ」へ。
そして今、第二部では復讐心を抱きながらも、主人公を気遣う「面倒見のいい兄貴」という新たな顔を見せています。
登場するたびに新たな側面を見せ、我々のキャラクター像を更新し続ける男、サムライソード。
彼の歪んだ正義感は、これからどのように変化していくのか。
デンジとの因縁に、どのような決着が訪れるのか。
ただの「モミアゲマン」で終わらない彼の物語から、今後も目が離せそうにありませんね。
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