【チェンソーマン】マキマさんの「身長168cm」という衝撃。公式設定の出どころと「フィギュアひどい騒動」

あなたに一つ聞きたいことがある。

『チェンソーマン』のマキマさん、身長何cmだと思ってました?

おそらく、多くのファンは「150cm台後半くらいじゃね?」と答えるはず。

デンジやアキと並んだ時の雰囲気、あの支配的なオーラとは裏腹の、どこか小柄で守ってあげたくなるような(錯覚)、あの絶妙なサイズ感…。

俺もそう信じて疑わなかった。しかし、現実は非情である。

公式が突きつけてきた答えは、168cm。…は?デカくない?

これは、我々が抱いていたマキマ像を根底から揺るがす、いわば「公式からの解釈違い」攻撃だったのだ。

マキマさんの身長の「公式設定」

まず落ち着こう。この168cmという数字が、どこから湧いて出たのかをハッキリさせなければならない。

実は、マキマさんの身長の情報は原作漫画には書かれていない。

唯一の情報源は、2023年に開催された「東京アニメーション・チェンソーマン展」。

そう、展示会だ。そこでMAPPA監修の設定資料として、サラッと公開されたのである。

いや、もっと大々的に教えてくれても良くないか?重要な情報すぎるだろ。

ちなみに、その時に明かされた他の主要キャラの身長はこうだ。

  • デンジ:173cm
  • 早川アキ:182cm
  • パワー:170cm
  • 姫野:175cm
  • コベニ:155cm

…ん?ちょっと待て。

パワー(170cm)の方が、マキマさん(168cm)よりデカい…だと…?

この事実だけで、俺たちの脳内に構築されていた力関係のピラミッドがガラガラと崩れ落ちる音が聞こえる。

これが、多くのファンが「思ったより高い」「嘘だろ…」と混乱した原因なのだ。

なぜ俺たちはマキマを「小柄」だと誤解したのか

発表前夜、俺たちのインターネットでの“定説”

公式発表前、ファンコミュニティにおけるマキマさんの身長は「150cm台後半~165cm」が定説だった。

デンジたち男性キャラと並んだシーンの印象から「もっと小さいはず」と感じるファンが大多数。

「支配者でありながら、実は小柄」というギャップに萌えを見出していたフシも、正直あるだろう。

俺たちは、無意識のうちに自分たちの願望をマキマさんの身長に投影していたのかもしれない。

阿鼻叫喚のファンコミュニティ

そして、168cmという数字が投下された時、ネットは揺れた。

「マキマさん漫画版だとそんな大きく描かれてないから初期設定から変わった」

5chでは、そんな考察が飛び交った。

Twitterでは「うおおおおお」「俺と同じ身長やんけ!」といった驚きと歓喜(?)の声が溢れかえった。

この衝撃は、単なる数値のズレではない。

我々が信じてきた「マキマ像」そのものへの挑戦状だったのである。

作画のトリックか?改めて検証する身長差の妙

では、本当に作画と設定に乖離があったのだろうか。

色眼鏡を外して、冷静に原作やアニメを見返してみると、興味深い事実が浮かび上がってくる。

デンジ(173cm)との絶妙な5cm差

マキマ(168cm)とデンジ(173cm)。その差、わずか5cm。

この差が、実に巧妙に演出されている。

デンジがわずかに見上げる構図は、「憧れの女性」感を最大限に引き出す。

しかし、座って話すシーンなどでは、意図的に身長差が分かりにくく描かれていることが多い。

これは、読者や視聴者に「対等」あるいは「マキマが上」という印象を与えるための、計算され尽くした演出だったのかもしれない。

パワー(170cm)との逆転現象

設定上はパワーの方が2cm高い。しかし、作中ではどう見てもマキマさんの方が大きく見える場面が少なくない。

これは立ち位置や構図、そして何よりキャラクターが放つ「格」の違いが生み出す視覚的なマジックと言えるだろう。

もはやオーラの大きさで身長が決まっていると言っても過言ではない。

俺たちは雰囲気で読んでいたが、実は全て計算の上だったのだとしたら…藤本タツキ、恐るべしである。

マキマさんはフィギュアでもネットをざわつかせた

さて、ここからは少しゲスい話になるが、マキマさんの人気を語る上で避けては通れない「フィギュア騒動」にも触れておきたい。

一時期、「マキマ フィギュア やばい」というサジェストがネットを席巻した。

これは、初期に発売された一部のフィギュアのクオリティが、控えめに言っても“終わっていた”からだ。

特に約3万円という高額で販売された某1/7スケールフィギュアは伝説級だった。

ネットでは「プライズフィギュアレベル」「顔が死んでる」「誰これ状態」「1000円のクオリティ」と、まさに罵詈雑言の嵐。

あれは、マキマさんへの冒涜だったと俺は今でも思っている。

だが、安心してほしい。

その後、グッドスマイルカンパニーやSHIBUYA SCRAMBLE FIGUREといった“わかっている”メーカーが参入。

デコマス(展示用見本)通りの神がかった造形、キャラクターの魅力を完璧に再現した製品が次々と登場し、市場は浄化された。

初期の邪神像騒動は、マキマというコンテンツの注目度の高さを証明する事件だったと言えるのかもしれない。

高身長美女軍団?チェンソーマン女子の身長ランク

ここで、チェンソーマン展で判明した女性キャラの身長をランキング形式で見てみよう。

  1. 姫野・天童:175cm
  2. パワー:170cm
  3. マキマ:168cm
  4. 黒瀬・佐渡:165cm
  5. コベニ・天使:155cm

最高身長は、まさかの姫野パイセンだった。

マキマさんが168cmで十分に高いのに、それを軽々と超えてくる先輩たち。公安デビルハンター、フィジカルが強すぎる。

そして、コベニちゃん(155cm)とマキマさんとの13cm差。

この数字は、二次創作において新たなインスピレーションの源泉となったことは想像に難くない。

公式設定の発表は、時にファンの創作意欲を燃え上がらせる起爆剤となるのだ。

発表前は「小柄で可憐」なマキマさんが主流だった二次創作界隈も、今や「高身長美女」「デカ女」属性が追加され、カオスと豊穣を極めている。

これは、実に素晴らしいことではないだろうか。

結論:168cmはマキマを“完成”させる最後のピースだった

結局のところ、マキマの身長がなぜこれほどまでに我々の心をざわつかせるのか。

それは、原作で明示されなかったが故に、我々の中で「理想のマキマ像」が醸成されていたからだろう。

そこへ投下された168cmという具体的な数字は、ある者にとっては解釈一致であり、ある者にとっては衝撃だった。

しかし、この設定はキャラクターの多面性をより際立たせる結果となった。

「小柄なのに威圧的」というギャップ萌えから、「スタイル抜群の高身長美女が、その上で中身も支配的」という、ある意味でより恐ろしい存在への認識変化。

威厳と親しみやすさ、支配者と一人の女性らしさ。

その複雑な魅力を物理的な特徴からも表現する、実に巧妙な設定だったのではないだろうか。

今後、原作者・藤本タツキ先生の口から語られる日、あるいは公式ファンブックが刊行される日は来るのだろうか。

アニメ第二期では、この身長設定がさらに意識された演出が見られるのかもしれない。

まあ、どんな設定が追加されようと、ファンにとっては「マキマさんに支配されたい」と願う気持ちは、きっと変わらないのだろうけど。

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