「問題ないすか」は誰のセリフ?原作何巻
- 2026.08.24
- HUNTER×HUNTER
「問題ないすか」は、『HUNTER×HUNTER』ヨークシンシティ編で、幻影旅団の団長クロロ=ルシルフルがシルバ=ゾルディックへ向けて言った一言です。収録は単行本11巻(No.094〜No.103)、アニメは2011年版の第52話「シュウゲキ×ト×ショウゲキ」にあたります。
正確な台詞と、広まっている形の違い
検索では「問題ないすか」という7文字だけで引用されることがほとんどですが、この一言は単体では意味が通りません。原作でクロロが言っているのは、直前のシルバの返答を受けた次の形です。
問題無いッスか。0.1mgでクジラとか動けなくする薬なんだけど。
つまり「問題ないすか」は問いかけではなく、相手が「問題無い」と答えたことへの、半ばあきれたような聞き返しです。この直前には、毒を受けたシルバをゼノが気づかう「平気か」と、シルバの「問題無い」という短いやり取りが挟まっています。三人分の会話をひとかたまりで読んで初めて、この台詞の可笑しさが成立します。
表記のゆれも大きい台詞なので、検索でよく使われる形と原作表記の対応をまとめておきます。
| よく見かける形 | 原作の表記との違い |
|---|---|
| 問題ないすか | 原作は「問題無いッスか」。漢字の「無い」と小さいカタカナの「ッス」が平仮名に置き換わった形 |
| 問題ないっすか | 読みは同じ。促音を小さい「っ」で書いた表記ゆれ |
| 問題ないすか クロロ | 発話者を添えた検索形。台詞そのものは同じ |
| クジラも動けなくなる薬 | 原作は「クジラとか動けなくする薬」。「とか」が落ちやすい |
どの表記でも指しているのは同じこの場面です。検索でうまく当たらないときは、「問題無いッスか」と原作寄りの表記に入れ替えて探すと見つかります。
この台詞が生まれた場面
【ネタバレ注意】この項目には『HUNTER×HUNTER』ヨークシンシティ編・単行本11巻前後の展開が含まれます。
まず押さえておきたいのは、これがクロロの台詞であって、ゾルディック家の誰かの言葉ではないということです。言われた相手はキルアの父・シルバ=ゾルディックです。
舞台はヨークシンシティ、幻影旅団がアジトにしていたセメタリービル。マフィアの十老頭は、オークションを荒らした幻影旅団を消すために、暗殺一家ゾルディック家のゼノとシルバを雇いました。二人が乗り込んだ先で待っていたのが団長のクロロです。
戦いのなかでクロロが使ったのが、毒を塗ったベンズナイフでした。シルバはナイフの形状を見ただけで毒物が塗られていると見抜いたうえで、あえて受けています。ここでゼノがシルバの容体を気づかい、シルバは短く「問題無い」とだけ返す。その返事に対してクロロが放ったのが、この一言です。クジラを止められる量の薬を盛られて平然としている相手に、「問題無いッスか」と確認し直しているわけです。
この短いやり取りだけで、読者は三つのことを同時に受け取ります。ゾルディック家が毒への耐性を職業訓練として積み上げてきた一族であること。シルバがその頂点にいる存在であること。そして、それを見たクロロがまったく動じず、感心とも皮肉ともつかない口調で処理してしまうこと。台詞が語っているのは薬の話ですが、実際に描かれているのは両者の格の見せ合いです。
なお、この戦いに決着はつきません。キルアの兄であるイルミが十老頭の暗殺を先に完了させてしまい、雇い主を失ったゼノとシルバはクロロを倒す理由をなくして、その場を去っていきました。台詞の軽さと、勝敗がつかないまま終わる幕切れが、この場面の後味をつくっています。
なぜこの一言が引用され続けるのか
理由のひとつは、緊張の頂点で放たれた台詞なのに、言葉づかいがどこまでも軽いことです。命のやり取りの最中に「〜ッスか」という砕けた語尾が出てくる落差そのものが、この場面の見どころになっています。ファンの間では、団長として振る舞うときのクロロと、こうした場面で漏れる素の口調の差がしばしば話題になります。ただし、どちらが本来の人格なのかは作中で明言されていないため、あくまで読者側の解釈として語られている点は分けて考えたほうがよいでしょう。
もうひとつは、台詞が「0.1mg」という具体的な数字を含んでいることです。数字が入ることで、シルバの毒耐性がどれほど常識外れなのかが一読で伝わります。ネット上でこの一言が引用されるときも、クロロの口調をなぞる用法と、シルバの規格外さを示す例として挙げる用法の両方が見られます。会話としての完成度が高いため、日本語のやり取りの見本として引かれることもあります。
まとめ|この場面を読むなら第11巻
「問題ないすか」はクロロ=ルシルフルの台詞で、相手はシルバ=ゾルディック。出典はヨークシンシティ編、単行本11巻に収録されたゾルディック家との戦いの場面です。原作の表記は「問題無いッスか」で、直後に「0.1mgでクジラとか動けなくする薬なんだけど」と続きます。単行本の刊行情報は集英社公式のHUNTER×HUNTER 11巻のページで確認できます。映像で追いたい場合はアニメ2011年版の第52話にこの戦いがまとまって収められています。
出典・参考情報
台詞の発話者・場面・収録巻は、次の媒体を突き合わせて照合しました。確認日は2026年8月21日です。
| 媒体 | 収録 | 該当箇所 |
|---|---|---|
| 原作コミックス | 11巻(No.094〜No.103を収録) | セメタリービルでのクロロ対ゼノ・シルバ戦 |
| 集英社公式 書誌ページ | HUNTER×HUNTER 11 | 刊行情報(発売日・ISBN)を確認 |
| アニメ2011年版 | 第52話「シュウゲキ×ト×ショウゲキ」 | ゼノとシルバが旅団抹殺へ動き出す一連の場面 |
原作は冨樫義博『HUNTER×HUNTER』(集英社・ジャンプコミックス)。話数単位の細かな区切りは版によって見え方が変わるため、本記事では単行本11巻の収録範囲として記載しています。
「問題ないすか」だけを覚えている方に、ぜひ直前の二行ごと読んでほしい台詞です。ゼノの「平気か」があって、シルバの「問題無い」があって、初めてあの軽さが効く。……三人の間合いを語り出すと長くなるので、出典に戻ります。
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