バッテラとは?G.I.攻略を降りた理由
- 2026.07.29
- HUNTER×HUNTER
バッテラとは、『HUNTER×HUNTER』グリードアイランド(G.I.)編で、ゲームの攻略に巨額の懸賞金を懸けた大富豪です。No.122(単行本13巻)で登場し、目的が失われた時点で攻略事業そのものを打ち切ります。
【ネタバレ注意】本記事には冨樫義博『HUNTER×HUNTER』グリードアイランド編(単行本13〜18巻)の展開に関するネタバレが含まれます。
バッテラの懸賞金制度と、それが止まるまでの仕組み
仕組みから説明します。バッテラが動かしていたのは、個人の道楽ではなく、目的・報酬・実行部隊が噛み合った一つの攻略プロジェクトでした。その全体像を整理すると、なぜ攻略が中止されたのかが構造として見えてきます。
| 項目 | 内容 | 区分 |
|---|---|---|
| 初登場 | No.122(単行本13巻) | 公式(本編描写) |
| 該当編 | グリードアイランド編(No.120〜No.185/13〜18巻) | 公式(本編描写) |
| ゲームソフトの取得費 | 170億ジェニー | 公式(本編描写) |
| クリアへの懸賞金 | 500億ジェニー | 公式(本編描写) |
| 雇用したハンター | プロ・アマ合わせて100名規模 | 公式(本編描写) |
| 選考の委任先 | ツェズゲラ | 公式(本編描写) |
| 求めたカード | No.017「大天使の息吹」/No.065「魔女の若返り薬」 | 公式(本編描写) |
| 撤退の理由 | 目的だった恋人の死去 | 公式(本編描写) |
懸賞金は「ソフト取得」と「クリア」の二段構えだった
バッテラの投資は一括ではありません。まずゲームソフトそのものを手に入れるために170億ジェニー、そのうえでゲームをクリアした者に対して500億ジェニーという、二段構えの構造になっていました。ソフトの入手だけで巨額が動く点が、この作品世界におけるグリードアイランドの希少性を端的に表しています。この懸賞は10年以上前から掛けられ続けており、単発の思いつきではなく長期の事業として運用されていたことが分かります。
目的はクリアそのものではなく「指定ポケットカード」だった
ここが最も重要な点です。バッテラが欲しかったのはクリアの栄誉ではなく、クリア後に現実世界へ持ち帰れる指定ポケットカードでした。名指しで求めていたのが No.017「大天使の息吹」と No.065「魔女の若返り薬」の2枚です。前者はあらゆる病気・怪我を治す効果を持つ最高難度帯のカード、後者は1粒で1歳若返る薬で、100粒入りとして描かれます。つまり彼にとってのゲーム攻略は、目的ではなく手段でした。
2枚のカードが必要だった理由が、そのまま撤退条件になっている
バッテラには、親子ほどに年の離れた恋人がいました。彼女は事故に遭い、10年以上も昏睡状態にあります。「大天使の息吹」で彼女を治し、「魔女の若返り薬」で年齢差を解消する——この2段階の計画が、500億という金額の根拠でした。仕組みとして見ると、この時点で撤退条件が構造に組み込まれています。カードが必要なのは彼女が生きている場合のみで、彼女を失えば懸賞そのものの意味が消える設計だったからです。
実行部隊は100名規模、選考はツェズゲラに一任されていた
バッテラ自身は念能力者ではなく、攻略の実務には関与していません。彼が行ったのは資金の提供と、プレイヤー選定の委任です。集まったハンターはプロ・アマ合わせて100名規模に及び、その中で最も多くの指定カードを所有していたツェズゲラを信頼し、誰をゲーム内へ送り込むかの判断を任せていました。つまり組織としては「資金=バッテラ/選考と実行=ツェズゲラ以下のプレイヤー」という二層構造です。ゴンとキルアは当初この選考で落とされ、別ルートからゲームに入っています。
目的の消滅が、そのまま契約の全解除につながった
攻略がクリア目前まで進んだ段階で、恋人は死去します。バッテラはゲームを放棄し、契約をすべて解除しました。ここで押さえておきたいのは、これが「攻略が失敗したから撤退した」のではないという点です。むしろ攻略は成功に近づいていた。にもかかわらず止まったのは、報酬を支払う理由そのものが消えたからです。カードは彼女を治すためのもので、彼女がいなければ170億も500億も意味を持ちません。資金という土台が抜けたことで、ツェズゲラたちの計画も破綻し、彼らは撤退することになります。
公式がまだ語っていないこと
ここからは推測です。恋人の名前、事故の詳細、二人の関係の経緯は、本編では具体的に描かれていません。また、170億・500億という金額を支払えるバッテラの資産がどこから来たのか、彼が何を生業とする人物なのかも明かされていないままです。契約解除後の消息についても、本編で追跡されていません。読者の間ではさまざまな見方が語られていますが、いずれも公式が示した情報ではないため、本記事では確定情報として扱いません。この空白は矛盾ではなく、まだ整理されていない余白です。
まとめ|バッテラの初登場は単行本13巻
バッテラは、恋人を救うための2枚のカードを目的に、170億+500億ジェニーでグリードアイランド攻略事業を運営した人物であり、その目的が失われた時点で事業ごと停止しました。初登場は No.122、収録は単行本13巻です。グリードアイランド編そのものは No.120〜No.185、単行本13〜18巻で読むことができます。
出典・参考情報
冨樫義博『HUNTER×HUNTER』単行本13〜18巻(集英社・ジャンプコミックス)のグリードアイランド編の描写に基づいています。単行本の刊行情報は少年ジャンプ公式サイトの作品ページで確認しました。確認日は2026年7月26日です。恋人の氏名・バッテラの資産の出所・契約解除後の消息は、同日時点で公式未確定です。
撤退条件が動機の中に最初から埋め込まれている設計……美しい。金額の大きさばかり語られる人物ですが、仕組みで読むと、この事業は最初から一人の生存に紐づいた不安定な構造でした。カードの効果を説明していたら念の話まで書きそうになって、慌てて戻ってきています。
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