【チェンソーマン】サメの魔神「ビーム」の声優は炭治郎の花江夏樹さん!設定や魅力を深堀り

「チェンソー様!最強!最高!」

このセリフを聞いて、脳内で甲高い声が再生されたあなたは、もう立派な『チェンソーマン』ファンです。

今回は、作中でも屈指の忠犬…いや、忠鮫?として名高いビームについて語っていこうと思います。

初登場時はただのヤバいヤツ、という印象だった彼が、なぜ多くの読者の心を掴んで離さないのか。

その魅力と、物語における彼の本当の役割について、少し深く掘り下げていきましょう。

公安に咲いた一輪の狂信者、その名もビーム

まずビームの基本情報をおさらいしておきましょう。

彼は「サメの悪魔」が人間の死体に憑依した「魔人」。

公安対魔特異4課に所属していますが、まあ、この組織にまともなヤツなんてほとんどいませんよね。

パワーは虚言癖の塊だし、暴力の魔人は礼儀正しいけどキレたらヤバい。

そんな愉快な仲間たちの中でも、ビームの異質さは際立っています。

異常なまでの「チェンソーマン」信仰

ビームを語る上で絶対に外せないのが、デンジ…というより「チェンソーマン」への狂信的なまでの忠誠心です。

他の魔人が基本、自分の欲望に忠実に行動するのに対し、ビームの行動原理はただ一つ。

「チェンソー様のためになるかどうか」

これに尽きます。

初対面でデンジに抱きつこうとして「男は嫌いだ」と一蹴されても、まったくへこたれません。

むしろ、その一言すらも「チェンソー様のお言葉」としてありがたく拝聴している節すらあります。

この忠誠心、もはや健気すぎてちょっと引くレベルですが、よく考えると奇妙な点が多いんですよね。

彼はデンジと出会う前から、ポチタとしてのチェンソーマンを知っていたフシがあります。

地獄でチェンソーマンが大暴れしていた頃からの、いわば「古参ファン」だったのではないでしょうか。

そう考えると、彼の言動は「推しに会えたオタク」そのもの。なんだか急に親近感が湧いてきませんか?

「代理」の枠を超えた、史上最高のバディ

ビームがデンジのバディになったのは、パワーが血を抜きすぎたための、あくまで一時的な措置でした。

しかし、このコンビが見せた連携は、どう考えても「代理」のレベルを遥かに超えていました。

特に戦闘における彼の有能さは、もっと評価されるべきだと俺は声を大にして言いたい。

物理法則を無視するサメの能力

ビームの能力は、壁や地面の中をまるで水中のように自由に泳ぎ回る、というもの。

…いや、冷静に考えてチートすぎませんかね?

この能力のおかげで、デンジは敵の攻撃を回避したり、意表を突いた奇襲を仕掛けたりと、戦闘の幅が格段に広がりました。

レゼとの戦闘では、爆発から身を挺してデンジを守り、ボロボロになりながらも彼をサポートし続けました。

デンジの無茶苦茶な作戦にも「チェンソー様ならやる!絶対やる!」と即座に対応。

この信頼関係とコンビネーションは、もはやアキやパワー以上だったと言っても過言ではないでしょう。

短時間だけ「サメの悪魔」本来の姿に戻れるという切り札も持っており、彼の戦闘能力は計り知れません。

ただのお調子者に見えて、その実、デンジの命を幾度となく救った最高の護衛だったのです。

ビームが残した謎と、その存在意義

物語の途中で惜しくも退場してしまったビームですが、彼は多くの謎を残していきました。

なぜ彼はチェンソーマンをそこまで崇拝していたのか?

彼の忠誠心は、後の展開で登場する「武器人間」や「チェンソーマン教会」といった、チェンソーマンを崇める者たちの先駆けだったのかもしれません。

そう考えると、ビームの存在は、単なる一魔人ではなく、物語の根幹に触れる重要な伏線だった、という見方もできるのではないでしょうか。

中の人と、作者のサメ愛

さて、ここからは少しメタ的な話をしましょう。

ビームのアニメ版声優は、なんと花江夏樹さん。

あのハイテンションでどこか狂気を孕んだ叫び声は、まさにビームそのものでした。

あのキャスティングを決めた人には、菓子折りでも持って行きたい気分です。

さらに興味深いのが、原作者である藤本タツキ先生の読切作品『ルックバック』。

この作中作として「シャークキック」という漫画が登場するのですが、これがどう見てもビームとデンジのセルフパロディ。

スーツ姿で頭がサメの怪人…いや、もう完全にビーム君です。

このことからも、作者自身がビームというキャラクターを相当気に入っていることが伺えますよね。

(元ネタには「同時期に連載していた某灼熱の海底ロマン漫画の登場人物に似てる」なんて声もありますが、それはまあ、野暮ってことで…)

まとめ:永遠の忠鮫、ビームはデンジの心に泳ぎ続ける

ビームは、凶暴で会話もままならない「魔人」でありながら、誰よりも純粋な忠誠心を持っていました。

彼の行動はすべて「チェンソー様」のため。

その献身的な姿は、読者に強烈なインパクトと、一抹の切なさを残しました。

もし彼が第二部まで生きていたら、孤独に戦うデンジにとって、どれほど心強い味方になっていたことか。

そんなIFを考えてしまうのは、俺だけではないはずです。

ビームはただの賑やかしキャラではありません。

彼はデンジにとって最高の相棒であり、チェンソーマンという物語の深みを象徴する、忘れられないキャラクターなのです。

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