ザブザとハクの別れは何話?泣けると言われる場面の文脈
- 2026.07.22
- ナルト・ボルト
「ザブザ ハク 泣ける」で探されるのは、白(ハク)を失った桃地再不斬(ザブザ)が最期に別れを告げる場面です。出典はアニメ(無印)第19話「ザブザ雪に散る…」、原作では単行本第4巻の波の国編クライマックス。発するのは白ではなく、白を看取る再不斬の側です。
実際には、再不斬は何と言っているか
広く「泣ける」と語られるのは、白を失った再不斬が最期に漏らす、この一言です。原作・アニメで確認できる形は次のとおりです。
「…できるなら…… お前と…同じ所に…行きてェなぁ…… オレも…」
ネット上では「できるなら、お前と同じところに行きてぇな」と、句読点でなめらかに整えた形で引用されることが少なくありません。意味は同じですが、原作の実際の台詞は上のように途切れ途切れで、息も絶え絶えに言葉を継ぐ「間(ま)」そのものが、道具として扱ってきたはずの相棒を看取る再不斬の心を伝えています。ちなみに、この少し前に再不斬がナルトの涙を受けて漏らす「……それ以上は…何も言うな……」も、あわせてよく引用される一言です。いずれも発話者は白ではなく再不斬である点に、まず注意してください。
この台詞が生まれた場面
【ネタバレ注意】本記事には『NARUTO -ナルト-』波の国編の結末(白と再不斬の最期)のネタバレが含まれます。
桃地再不斬(ザブザ)は「霧隠れの鬼人」と呼ばれた抜け忍で、白(ハク)は身寄りをなくしたところを再不斬に拾われ、自らを「道具」と任じて彼に仕えてきた少年です。白は「ボクは大切な人を護りたい…」と願い、その「大切な人」が再不斬でした。二人はナルトたちの護衛任務と対立し、波の国の大橋で最後の戦いに臨みます。
白は血継限界「魔鏡氷晶」でサスケとナルトを追い詰めますが、九尾のチャクラを引き出したナルトに敗れます。決着は、カカシが雷切で再不斬を仕留めようとした瞬間に訪れました。白は自分の命と引き換えに再不斬をかばい、雷切の前に身を投げ出して絶命します。
さらに、雇い主のガトーが現れて用済みとなった白の亡骸を足蹴にします。これに激昂したのはナルトでした。白が再不斬のために命を捨てたことを、道具という言葉で割り切ろうとする再不斬に向かって、ナルトは本気で言葉をぶつけます。
再不斬は「……ガトーがオレを利用したように…オレも白を利用してただけのことだ…」と口では突き放しながら、頬を涙が伝っていました。やがて「忍も人間だ 感情のない道具にはなれないのかもな オレの負けだ」と認め、白がくれたクナイを口にくわえ、ガトー一味の中へ単身斬り込んでいきます。ここは事実として淡々と記しますが、白を悼む一太刀一太刀に、道具という建前が崩れていく——その果てに、冒頭の「同じ所に行きてェなぁ」がこぼれます。全てが終わったあと、カカシは敵であった再不斬を白のかたわらへ運びました。二人は雪の降るなか、隣り合って息絶えます。この一連が、「泣ける」と語り継がれる場面の全体像です。なお、この戦いの舞台となった大橋は、のちに橋の建設者タズナの手で「大ナルト橋」と名付けられ、波の国編の締めくくりとなります。
なぜこの一言が今も引用されるのか
この別れが強く残るのは、物語のごく序盤で「忍は道具か、人か」という問いを、説明ではなく一人の男の涙で描き切ったからです。「道具」と言い続けた再不斬が、最期に「同じ所に行きてェなぁ」と願う——その落差が、多くの読者の記憶に刻まれました。白の側にも「君には大切な人がいますか?」という問いがあり、二人の関係が一方通行ではなかったことが、別れの重さを増しています。
ネット上でも、この場面は『NARUTO』屈指の「泣けるシーン」として広く引用されています。台詞は前述のとおり整えた形で紹介されることが多いのですが、いずれも場面をくさすためではなく、白と再不斬の関係を惜しむ文脈で語られています。広まった形が原作と少し違っても、それだけ長く読み返され、語り直されてきた証だと私は受け止めています。台詞そのものはほぼ原文どおりに広まっており、変わっているのは句読点と間の取り方だけ——つまりここは「言ってない」系の誤引用ではなく、原作の呼吸を整えた引用にとどまります。正確な形を確かめたうえで、もう一度この場面に立ち会ってみてください。
まとめ|この場面を読むなら第4巻
「ザブザ ハク 泣ける」で探されるのは、白が再不斬をかばって散り、再不斬が「同じ所に行きてェなぁ」と別れを告げる波の国編のクライマックスです。原作で読み返すなら単行本第4巻、アニメ(無印)で見るなら第19話「ザブザ雪に散る…」。白の「大切な人を護りたい」という願いから読み直すと、最期の一言の重さがいっそう伝わります。台詞の正確な形は、ぜひ手元の原作で確かめてみてください。
出典・参考情報
- 原作: 岸本斉史『NARUTO -ナルト-』第4巻(波の国編クライマックス/集英社・ジャンプコミックス)
- アニメ: テレビアニメ『NARUTO -ナルト-』(無印)第19話「ザブザ雪に散る…」
- 確認日: 2026年7月10日
- 補足: 最期の台詞は複数の台詞データベースで同一の形(「…できるなら……お前と…同じ所に…行きてェなぁ……オレも…」)を確認。ネットで流通する「できるなら、お前と同じところに行きてぇな」は句読点を整えた引用形。
検証のつもりで第4巻を開いたのに、白がカカシの前に立つコマで手が止まり、そこから先はもう一度通しで読んでしまいました。……取り乱しました。出典に戻ります。この一言が今も「泣ける」と検索される理由は、きっと画面の外でも響き続けているからだと思います。
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