任天堂さん「スーパーマリオ」を商標で訴えるも敗訴になってしまうwwww

コスタリカで、任天堂が現地のスーパーマーケット「SÚPER MARIO」を相手に起こした商標訴訟で敗訴したというニュースが注目を集めています。小さな地元店舗と世界的企業の対立という構図も相まって、多くの人が「そんなことが起こるの?」と驚いたようです。いったい何があったのでしょうか?

コスタリカで起きた任天堂との商標訴訟って?

「SÚPER MARIO」は、コスタリカのアラフエラ州サン・ラモンにある食品小売業のスーパーマーケットです。店名が任天堂の人気キャラクター「スーパーマリオ」と同じ読み方であるため、任天堂はこの名称が自社の商標権を侵害していると訴えました。

実は「SÚPER MARIO」は、2013年に食品小売業のカテゴリーで商標登録を取得しており、2024年に再登録の手続きを行う際に任天堂が異議を唱えた形になります。ところが、任天堂側は食品小売業の分野での商標登録をしていなかったことから、最終的に訴えを退けられてしまいました。

スーパーマーケット「SÚPER MARIO」の歴史と背景

「SÚPER MARIO」は地域に50年以上根付いた店舗だそうです。オーナーのホセ・マリオ・アルファロ・ゴンザレス氏は、地元の人々にとって親しみのあるこの店名を守るために、再登録を行っていました。実際、このお店の名称は、オーナー自身のファーストネームである「マリオ」に由来しています。

判決のポイント:任天堂が敗れた理由

コスタリカの国家商標登録機関は、食品小売業というカテゴリーでは任天堂が「スーパーマリオ」の商標を保持していなかった点を重視しました。そのため、スーパーマーケット側の商標権に問題はないと判断し、任天堂は法的に主張を通すことができませんでした。

オーナーのホセ・マリオ氏のリアクション

ゴンザレス氏は、公式Facebookなどを通じて「まさか任天堂のような大企業に勝てるとは思わなかった。正義が勝った」と、喜びを語っています。地元住民や弁護士などの支援を得て、長年使ってきた店名を守り抜いたことに対して、強い感謝の言葉を述べています。

任天堂の商標管理戦略への影響と今後の展望

任天堂は世界的に強力な商標管理を行う企業として知られていますが、今回は食品小売業での登録をしていなかったことが訴訟で不利に働きました。こうしたケースは今後、任天堂がさらに幅広い分野で商標を取得するきっかけになるかもしれません。ただし、行き過ぎた商標管理はファンや世間との摩擦を生みやすく、企業イメージを左右しかねないリスクもあります。

世間の声:大企業 vs. 地元店舗の行方

今回の判決に対しては、「地元の名前にいちゃもんをつけるのはやりすぎでは?」という批判が多い一方で、「大企業が商標権を守ろうとするのは当然」という意見もあります。ただ、結局のところ業種が違えば商標を使用しても問題ないという明確な示例になっただけに、今後も商標の境界線をめぐる議論が続きそうです。

大企業相手に地元店舗が勝利を収めた今回の裁判は、多くの人に「商標の登録範囲って意外と複雑なんだな」と考えさせるきっかけとなりました。世界的ブランドの任天堂と、小さな町の「SÚPER MARIO」。この両者の間にあった溝は、意外にも「食品小売業における商標登録の有無」というシンプルな事実が勝敗を決めたのです。

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