母の日に泣ける『母』の漫画ランキング7選|涙腺崩壊の名作

母の日に読んで、改めてお母さんに「ありがとう」を言いたくなる漫画を集めました。私が涙腺崩壊した7作品を、ミサキの全力推しでお届けします。母娘の確執も、母を失う痛みも、母を愛する歓びも、全部漫画は描いてくれているんです。

選定基準|「母」がただ優しいだけじゃない作品を選びました

母の日のおすすめって、ともすれば「優しいお母さんへの感謝」一色になりがち。でも実際の母娘関係って、もっと複雑で、もっと不器用で、もっと愛おしいですよね。今回は『母を喪うこと』『毒親と呼ばれる関係を抱えて生きること』『母になる女性の覚悟』『母を取り戻したい祈り』など、母という存在の多面性を描いた7作品を選びました。どれも私が人生で何度も読み返している、本気でおすすめできる名作です。

母の日に読みたい『母』が胸に刺さる漫画ランキング7選

1位: 砂時計(芦原妃名子)

もう、これ。これだけは外せない。芦原妃名子先生の代表作で、『Betsucomi』2003年5月号から2006年7月号まで連載された少女漫画です。主人公の植草杏が12歳で両親の離婚を機に母親の実家・島根に越してきたところから物語が始まり、母親の死が物語の中心テーマとして杏の人生を貫いていく。「母を喪った娘は、その後の人生で何度母を取り戻そうとするのか」という問いを、20年以上の時間軸で描いた作品です。私はこの作品を読み返すたびに、自分の母にすぐ電話したくなります。読んだあと、たぶんお母さんの声を聞きたくなる、母の日にこそ読んでほしい1作。

2位: 凪のお暇(コナリミサト)

コナリミサト先生の人気作で、月刊誌『Eleganceイブ』にて2016年8月号から2025年4月号まで連載された大人気漫画。2019年にはテレビドラマ化もされましたよね。凪の母親は女手一つで凪を育ててきたシングルマザーで、体裁や世間体を強く気にして凪を思いどおりに操ろうとする、いわゆる『毒親』として描かれます。でも物語後半、凪と入れ替わる形で、凪のお母さんも『お暇』を取る時期が訪れる。若いころに北海道から一度上京したものの夢破れて地元に戻っていた母の姿を見て、凪が東京へ送り出すあのシーンは、何度読んでも泣ける。母娘って、許すまでに時間がかかるけれど、許せた瞬間にようやくお互いを人として見られる。それを教えてくれる作品です。

3位: 海街diary(吉田秋生)

『月刊フラワーズ』連載、吉田秋生先生の名作。鎌倉に暮らす三姉妹のもとに、父の葬儀で出会った異母妹・すずが加わって四姉妹で暮らし始める物語です。2015年に是枝裕和監督によって映画化され、第68回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品、第39回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞しました。この作品の凄いところは『母』が一人じゃない点。三姉妹の実の母、すずの母、家を出ていった人と残った人、それぞれの『母としての選択』が並列に描かれる。誰が悪い・誰が正しいという裁き方をせず、ただ『この人はこう生きた』と提示するだけ。母の日、自分の母を一面でしか見ていないかもしれない、と気づかせてくれる1作です。

4位: ガラスの仮面(美内すずえ)

1976年から続く演劇漫画の金字塔。北島マヤと、女手一つで育ててきた母・春の関係性は、本作の感情のもう一つの軸です。マヤが演劇に取り憑かれていく一方、母は娘を理解できず関係に溝が生まれる。再会と別れ、すれ違ったまま終わる時間。「親子であっても、わかり合うとは限らない」という当たり前の苦さを、美内先生は何十年もかけて描いてくれた。マヤの母を演じるシーンが出てくる巻があるんですけど、あれはもう…語彙が消えます。

5位: うさぎドロップ(宇仁田ゆみ)

30歳独身の大吉が、亡くなった祖父の隠し子・りんを引き取って育てる物語。厳密には父娘ものですが、本作の核には「母不在の家庭で、母の役割をどう引き受けるか」という主題が貫かれています。大吉が保育園に駆け込み、仕事と育児の両立で疲弊し、それでもりんの寝顔を見て一日を終える描写。これは『母』という存在が日々何を引き受けているのかを、性別を問わず描き直した作品でもあるんです。母の日、お母さんが当たり前にやっていることの重みを再確認したくなる1冊。

6位: 鋼の錬金術師(荒川弘)

荒川弘先生の代表作。エド・アルのエルリック兄弟が、亡き母トリシャを錬金術で蘇らせようとして体を失う、というあまりに有名な始まり方をします。兄弟ものに見えて、本作の感情の起点はずっと『母を取り戻したい』にある。物語が進み、自分たちのしたことの重みを知り、それでも母の写真を見つめる兄弟の姿は、何度読んでも涙が止まりません。母の日に「失った母をどう抱えて生きていくのか」を考えたい人に読んでほしい作品です。

7位: コウノドリ(鈴ノ木ユウ)

『モーニング』2012年から2020年まで連載された産科医療漫画。主人公の鴻鳥サクラが産科医として、毎話さまざまな女性が『母になる』瞬間に立ち会います。望まれない妊娠、未熟児の出産、流産、虐待、DV、貧困、シングル出産。『母』という存在になることが、どれほどの覚悟と痛みと喜びを伴うか、医療現場の視点から丁寧に描き切った作品。私は母の日が来るたびに数巻ずつ読み返していて、毎回「自分の母も、私を産むときこの覚悟をしてくれたんだ」と気づかされます。お母さんに直接ありがとうを言うのが照れくさい年代の人にこそ、おすすめです。

タイプ別おすすめ|あなたの『母の日』にはどれ?

母とまだ話せない・確執がある人には『凪のお暇』。素直に母を抱きしめたくなる気分なら『砂時計』『コウノドリ』。母を喪った経験がある人には『鋼の錬金術師』『海街diary』。自分が母になったばかり、あるいは母になる予定の人には『コウノドリ』『うさぎドロップ』。すれ違ったまま時間が経ってしまった人には『ガラスの仮面』。どれを選んでも、母の日の夜が少し深くなることは保証します。

まとめ

母の日って、感謝するのが正解、と決めつけるのは少し息苦しい。母娘って、感謝も葛藤も後悔も全部混ざっている関係だから。今回紹介した7作品はどれも、その混ざり合いを綺麗事にせず描いている名作ばかりです。1冊でいい、母の日に読んで、母にメッセージを送ってあげてください。読んだあとに送る言葉は、きっと普段の『ありがとう』より深いものになっているはずだから。


砂時計を読み終わったあと、深夜に母に電話した日のこと、いまでも覚えています。

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