父の日に贈りたい『父』が泣ける漫画ランキング7選

今日も推しの話をさせてください。父の日(2026年は6月21日)が近づいてきたので、「父」が泣ける漫画を7作品ランキング形式で全力で語ります。普段は推しキャラランキングを書くことが多いけれど、今回はテーマが「父」。各作品の「父」が、なぜこんなにも胸を打つのか——個人的なバイアスを全開にして並べました。

選定基準について

客観評価ではなく、私が「読んで号泣した」「父の日に贈りたくなる」「父親の存在が物語の核として描かれている」の3軸で熱量勝負で選びました。完結作品も連載中も混ざっていますし、ジャンルも少年漫画・青年漫画・歴史ものとバラバラです。「ランキング」と言いつつ、正直どれも1位と言いたい。でも順位を付けるからこそ語れる熱量があると信じて並べます。読み終わったら順位、忘れてください。各作品の父が「なぜ泣ける父なのか」、そこだけ覚えて帰ってもらえれば嬉しいです。

父の日に贈りたい『父』が泣ける漫画ランキング7選

1位: SPY×FAMILY(遠藤達哉・集英社)

ロイド・フォージャー、嘘から始まった父親なのに、本物の愛情で娘を見ている男。彼が任務のために「家族」を演じているはずなのに、アーニャの試験勉強に付き添ったり、夜中にこっそり育児書を読んでいたり、本気で「いい父親」になろうとしているのが伝わってきて、こっちが泣くんですよ。アーニャは超能力者だから彼の本心が見えている——「この人は嘘つきだけど、世界の子供が泣かない未来のために嘘をついている」と知っている。それを知った上で「ちち、好き!」と言うアーニャに、ロイドが揺らぐ瞬間がね、もう。任務上の関係なのに、テストで赤点を取ったアーニャを怒れない、ご褒美のお菓子を買ってあげる、そんな小さな積み重ねが「これはもう本当の父親では?」と読者に問わせます。2026年4月時点で原作17巻まで発売、累計4200万部超。父の日に偽家族の本物の父を読んでください。

2位: 鬼滅の刃(吾峠呼世晴・集英社)

竈門炭十郎、本編で登場するシーンはわずかなのに、物語の核そのものを担う父親です。雪山で「ヒノカミ神楽」を炭治郎に舞ってみせる回想シーンが、もう全てを変えてしまう。父はすでに亡くなっている。でも炭治郎が窮地に立つたび、父との記憶が呼吸を導く。父が遺したものが、息子の刀を支える。「父はもういない」のに「父は常に隣にいる」という構造を、ここまで美しく描いた漫画を私は他に知りません。雪山で寒さに震える炭治郎に父が伝えた「呼吸さえ正しければ、雪山でも踊り続けられる」という言葉が、物語のすべての戦闘シーンの伏線になっている設計の巧みさ。劇場版「無限城編 第一章」(2025年公開・国内興収402億円)でもこの神楽の継承が決定的な役割を果たしました。父の日にこそ読み返したい作品。

3位: ONE PIECE(尾田栄一郎・集英社)

モンキー・D・ガープ、海軍の英雄でありながら、ルフィとエースの育ての祖父。「父親」の枠を超えた、でも父性の塊のような男。マリンフォード頂上戦争で、孫であるエースの処刑を阻止できなかった彼の慟哭は、ワンピース屈指の泣けるシーンです。立場と愛情、正義と血、その間で引き裂かれる父性。本当は守りたかったのに守れなかった父の業を、これほど重く描いた漫画はそうない。エースが最期に「親父…おれを愛してくれて、ありがとう…」と白ひげに伝えるシーンも、世代を超えた父性の継承として読めます。シャンクスのルフィへの父代理ぶり、ロジャーのエースへの「お前は親父の子だ」という遺言も含めて、ONE PIECEは「父性のオムニバス」として読める作品です。父が一人じゃなくていい、と教えてくれる物語。

4位: クッキングパパ(うえやまとち・講談社)

荒岩一味、1985年から『モーニング』で連載が続いている料理漫画の主人公にして、漫画史上もっとも「いい父」と言って差し支えない男。料理が得意な父が家族と職場の人々のために腕を振るう、ただそれだけなのに、40年読み続けたファンがいる。派手な事件は起きない。家族の絆も、職場の人間関係も、ご近所付き合いも、ぜんぶ「父が作った料理」を中心に回っていく。ただ「家族のために料理をする父」が淡々と描かれ続けるからこそ、読み終わった後の「自分の父にも何か作ってもらいたい」という気持ちが残る。父の日に「料理してくれてありがとう」を伝えたい人へ、まずこの作品をおすすめします。地味だけど、地味だからこそ強い。1巻を手渡せば、お父さんは絶対に喜びます。

5位: 進撃の巨人(諫山創・講談社)

グリシャ・イェーガー。エレンに継承させてしまった巨人の力、ジークに継承させてしまった革命の業——息子たち二人に、それぞれ違う形で「父の罪」を負わせた男です。彼は決して理想の父ではない。むしろ「父が継承させたものが、息子たちの人生を縛った」という意味で、業の塊。理想を抱いて行動した結果、息子たちを苦しめてしまう。それでも最終巻、グリシャの記憶を辿る場面で「お父さん、もういいよ」とエレンが言う瞬間——あれは、子から父への赦しなんです。父も人間で、間違える。それを知った上で息子が父を許せるなら、それは物語の中だけの奇跡ではなく、現実でも起こりうる和解の形。父の日にこそ突きつけられる、重い問い。

6位: ヴィンランド・サガ(幸村誠・講談社)

トールズ、ヨーム戦士団の元小隊長でありながら、戦いを捨てて家族と平和に暮らしていた男。彼はアシェラッド兵団の罠に落ちて、息子トルフィンらの命と引き換えに自らの命を差し出します。「真の戦士とは、剣を持たぬ者だ」と語った父の遺志を、復讐に取り憑かれたトルフィンが何十年もかけて理解していく——その長い旅路全体が、息子から父への返事になっているような構造の漫画です。父の死から始まった物語が、最終的に父の言葉に帰結する。第1巻と第20巻以降を読み比べると、同じ「真の戦士」という言葉が完全に違う重さで響いてきます。男泣きしたい父の日に、これ以上の作品はありません。連載完結を目前にして父子テーマの強度がさらに増しています。

7位: 鋼の錬金術師(荒川弘・スクウェア・エニックス)

ヴァン・ホーエンハイム、エドワードとアルフォンス兄弟の父。長らく失踪していた父への怒りと、再会した時の複雑な感情、最後に父が選んだ自己犠牲——「許せないけれど、愛している」「不在だったけれど、ずっと見守っていた」という父子の矛盾を、これほど誠実に描き切った漫画は稀有です。エドが最後に父に向けて言う「もう逝っていいよ、親父」のあの一言で、私は何度読み返しても泣きます。父はずっと不在だった。でも父は息子のために、500年以上の時間をかけて準備していた。子は知らされていなかった父の戦いを、最終巻で初めて理解する。父との和解は、生きているうちにできなくてもいい。物語が証明してくれます。これも父の日に手渡したい一冊。

こんな人にはこれ

「父の日に贈り物のついでに漫画も読んでもらいたい」なら、SPY×FAMILY か クッキングパパ。とっつきやすくて誰でも入れます。「父の存在が物語の核」を味わいたいなら、鬼滅の刃 か ヴィンランド・サガ。父が登場するシーン自体は少ないのに、物語全体が父の影で動いているという経験ができます。「自分の父との関係を見つめ直したい」なら、進撃の巨人 か 鋼の錬金術師。子から父への赦し・和解という、ヘビーで尊いテーマに向き合えます。「世代を超えた父性のオムニバスを読みたい」なら ONE PIECE。一作で何種類もの父子関係を浴びるように味わえます。父の日というイベントは、普段は照れて言えない感謝を「漫画を介して」伝えられる絶好の機会でもあります。

まとめ

父の日に贈りたい7作品を全力で並べました。順位は熱量勝負ですが、どれも「父」というテーマが物語の核にある作品です。読み終わった後、自分の父に何か言いたくなる——そういう作用がある漫画を選びました。父の日(2026年6月21日)までに、ぜひ一冊どうぞ。SPY×FAMILY の最新17巻、鬼滅の刃の劇場版第一章円盤発売も視野に入っているので、現在進行形で熱い作品も多めです。漫画は父の日のプレゼントとしても、自分への教材としても、両方の役割を果たしてくれます。


選んでいるうちに自分の父にも久しぶりに電話したくなってきました。今年こそ父の日に「ありがとう」を伝えようと思います。皆さんもぜひ。

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